「海辺のみまもりシステム」の導入と進捗状況について

「海辺のみまもりシステム」の導入と進捗状況について

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海岸に設置した定点カメラによる撮影画像をAIが分析し、
離岸流や風の発生を自動検知して水難事故防止と迅速な救助に役立てる「海辺のみまもりシステム」を日本財団 海と日本プロジェクト、(公財)日本ライフセービング協会、中央大学研究開発機構が共同で開発されています。

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「海辺のみまもりシステム」の新規導入先として
今年度は若狭和田ビーチが選出されました。

若狭和田ビーチにおける溺水事故の要因は主に風で、特に意識のない溺水事故は、離岸堤背後や突堤周辺など構造物の周辺で起きています。

昨年秋にカメラ4台の設置を終え、AIへ若狭和田ビーチの離岸流を学習させており、2021年7月の本格稼働へ向けて、着々と準備を進めています。

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2月下旬には若狭和田ビーチで発生した離岸流の染料調査(陸上とドローン)が行われました。染料調査には、海上保安庁 小浜海上保安署、高浜町役場から立ち合いをして頂きました。また、海上保安庁敦賀海上保安部へも同システムについて、情報共有をさせて頂きました。当日、染料調査にご協力いただいたサーファーの皆様、ありがとうございました。

若狭和田ライフセービングクラブの救護所へのデジタルサイネージの設置も完了し、ビーチ利用者へのアナウンス体制も整えています。

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日本財団、(公財)日本ライフセービング協会、中央大学が開発した「Water safety」アプリを活用し、海岸利用者とライフセーバーが若狭和田ビーチの海岸の状況をいつでも確認することができます。我々ライフセーバーには、スマートウォッチや携帯端末を通じて、離岸流の発生状況や危険な風向き状況が随時入ってくるようになります。

2021年7月からの本格稼働後からは、
海岸利用をされる方々に同アプリを通じて
海況や気象状況をリアルタイムで確認し、
水難事故の防止に活用して頂きたいと思います。
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